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アイデアだけでは足りない。

時代が新しくなるからと言って、常に未来から情報やアイデアがくるわけではありません。どんな先端にも歴史があり、英知の蓄積があります。そのすべてに人が関与しており、そこにこそアイデアがあります。私たちの分野も同様です。古い技術を蔑ろにしては、現代に通ずるアイデアに昇華されません。表面的に優れたデザインや設計が合ったとしても、技術を知らないがために形状化できないという本末転倒な話はいくらでもあるのです。

結局のところ、いわゆるデザインというものは、全体最適されたすべての情報の集合体として存在しているのであり、その事実を理解していなければ良い具現化は不可能だと考えています。したがって、調べていくこと、追求していくことが重要になるのだと思っています。

 

ネットワークとリサーチ力。

我々のリサーチ力のアドバンテージは、自社が蓄積してきた歴史。そして、燕市という土壌にある。まず、徹底してカトラリーを作り続けてきた自社内には、過去に手掛けてきたさまざまなブランドのサンプルがあります。技術的にも意匠的にも魅力的なものが多くみられます。さらに燕市全域を見れば、それこそカトラリーのみならず、調理器具、先端作業部材にいたるまで無数の金属加工品の歴史そのものがあります。各企業に蓄積されているものでも、燕市内企業の横連携は強く、いつでも参照することも可能です。

こうした蓄積の上に、現代のデザイナー、メーカーの知的財産に触れる機会が多くあるため、我々が保持しているリサーチ力は極めて実績的なものとなっているのです。もちろん、さらにグローバルな情報が横断的に連携し合うネットや、社会的なアーカイブに触れやすくなっている現代には、さらにリサーチ力が増していると言えるでしょう。

 

難しいこと。

リサーチにおいて本当に難しいのは、蓄積された英知に穴がなくこれ以上進化させられないのではと感じてしまうことにあるように思います。というのは、すでに研鑽に注ぐ研鑽が重ねられて、納品物という形に具現化されたものであることから、リサーチするプロセスにおいてその全てが肯定できてしまうことにあります。もちろん、これは一つの幻想のようなものです。明らかに現在の方がより多くの知見が共有され、技術レベルも高くなり、新しいアイデアが生まれているわけですから、そこにはアップデートする余地が必ずあります。そしてそれを発見することで、プランニングは格段に良いものになります。

リサーチする中で発見できる光明は、お客さまにとって朗報のようなものではないかと思っています。いえ、もちろんおこがましく考えているわけではありませんが、より生々しい情報に触れられる加工現場にいる私たちに触れられる情報に、それだけのプライドを持ち、価値を高めていく意識そのものが重要なのだと言えます。私たちの手元には、経験や技術、蓄積などに裏打ちされた豊富な情報があり、それに触れるリサーチが可能です。この価値を提供することそのものが、私たちのサービスだと考えています。

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