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ヴィンテージ加工の品物。

使っている機器類は文字通りのヴィンテージ。燕では珍しくないこの光景が、新しい価値に生きている。
YEAR

2018~

LOCATION

新潟県燕市

CREATIVE DIRECTOR

田三金属

PORTFOLIO

継続

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ヴィンテージが好きか否か。

ヴィンテージとは、ワインの当たり年を意味する言葉です。今では「古い」や「初版」とか「貴重」といった意味が加えられているような印象がありますが、もともとの意味は「素晴らしい出来だった時」のことを意味しているわけです。ワイン以外の領域でもこの言葉が広がったのは、ワインが世界中で愛されている品物である証明のようなものだと考えています。
金属の世界にもヴィンテージ加工なるものがあります。が、これは制作側の主観でしかなく、たとえばジーンズのヴィンテージ加工と同じような意味があります。本来の意味を考えるのであれば、某社が作ったデザインの当たり年があったとして、それから今が40年過ぎたとすれば、その当たり年のデザインがまるで40年経過して今現れたような加工をすること、こそがヴィンテージ加工という本来の意味なのだと思っています。

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増えてきた依頼。

弊社にも、こうしたヴィンテージ加工の依頼の類は増加傾向にあります。がどちらのものも、いってみれば”本当の意味のヴィンテージ加工”とは少し異なる処理です。そもそも、デザインは新しいオリジナルなものですから。実のところ、弊社がこれまで何十年にもわたって手がけてきた品物は、サンプルとして倉庫に眠っています。したがって、数十年前の文字通り”ヴィンテージ品”がいまここにあるわけです。
これを分析し、研究しながら、新しい技術との比較や検証を行うのですが、私たちはこうしたヴィンテージ品の特徴を「加工」によって実現するような研究も進めています。アンティークとして売り出されているものと見間違えるような見た目と品物を、技術によって安価に創り出せるとしたら、我々としても眠った古い技術の復活に一役買ってくれるのかもしれないと考えています。

工作機械がヴィンテージ。

このヴィンテージ加工が我々にとって研究対象となりうるのは、弊社にある設備一式が文字通りのヴィンテージだからです。創業以来使っているものもあれば、どこかの工場が廃業するとなったときに、引き取ってきたものなどがずらりと並びます。もちろん、現代の最新機械であればより生産性高く、より高度な表現が可能ですが、我々が求めている加工においては、最新機械では到達できない質感を実現してくれるのがこれらの機械です。
カトラリーを作る工場がまだまだ軒を連ねる燕市では別段珍しい機械ではないのですが、どこでも古いものを手入れしながら使っています。特にさじはシンプルな加工なため、機械類が大きく痛むことがないため現役を守り続けているものがたくさんあります。これらヴィンテージの機器類は、発想ひとつで驚くような表現に生かすことができます。ヴィンテージ加工においても、力強いパフォーマンスを発揮しています。

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  • YEAR : 2018~
  • LOCATION : 新潟県燕市
  • TYPE :
  • CREATIVE DIRECTOR : 田三金属
  • VISUALIZATION :
  • PORTFOLIO : 継続